みなさま、こんにちは。
リフォート特別講師 管理栄養士/ダイエット心理士(R)プロの渡辺亜里夏です。
30度を超える暑い日が続くと、アイスクリームや冷たい炭酸飲料や清涼飲料水が飲みたくなりますよね。
ですが、これらの冷たいもののとり過ぎは良くないんだろうなと思っている方も多いのではないでしょうか。
そうなんです。夏の体調不良の原因は、この冷たいもののとり過ぎにあると言っても過言ではありません。
そこで今回は、アイスクリームや冷たい炭酸飲料、清涼飲料水が夏バテを引き起こす理由3つについてお話していきたいと思います。
アイスクリームが溶けてしまったものや、ぬるい炭酸飲料を飲んで、その甘さにビックリされたことがある方もいるのではないでしょうか。
人間の味覚は、温度が低いほど甘みを感じにくいという特徴があります。
そのため、冷たい飲食物と温かい飲食物を比較したときに同じ甘さを感じるためには、冷たいものの方が甘みを強くする必要があります。
結果、冷たい飲み物や食べ物には、甘みをプラスするために糖分が多く含まれています。
なので、アイスクリームや冷たく甘い飲み物のとり過ぎは糖分のとり過ぎにつながるのです。
夏場の食事は、暑いからと麺類で簡単に済ませたり、あっさりとした食事を好んだりしているとたんぱく質やビタミン、ミネラルといった栄養素が不足しがちです。
すると、甘いものから余分にとり過ぎた糖分を代謝する「ビタミンB1」も不足しやすくなってしまいます。
このビタミンB1は、糖質を代謝する以外にも疲労回復や糖質からエネルギーをつくる手助けをすることで、神経や筋肉の機能を正常に保つといったはたらきを持っています。
そのため、「ビタミンB1」不足が夏バテの原因になっているといわれています。
このビタミンB1は、以下の食品に多く含まれています。
これらの食品を意識しながら、日々の食事をとれるといいですね。
穀類:玄米、胚芽精米、小麦胚芽、オートミールなど未精製のもの
肉類:豚肉、レバー
魚介類:かつお、うなぎのかばやき
野菜類:にんにく
その他:卵、大豆、ピーナッツ、米ぬか、酵母 (ビール酵母)など
夏の食事バランスの偏りとあわせて心配されるのは、暑さによる食欲不振で食事量が減ってしまうことです。
トータルで摂取する食事量が減ることで、身体に本来必要な栄養素が十分に取れなくなってしまうこともあり得ます。
先に述べました、冷たい甘いもののとりすぎやビタミンB1の不足を意識することで夏バテによる食欲不振を防げることができるので、まずは、
●いつもの主食を玄米にする
●麺類に納豆や卵をトッピングする
●主菜は、豚肉やレバー、赤身の魚を選ぶようにする
といったことを意識できるといいですね!
今回は、冷たく甘いものが夏バテの原因になる理由3つについてお伝えしました。
冷たいものは、糖分のとり過ぎにつながる・糖分のとり過ぎでビタミンB1不足になる・食欲が落ちて、食事量が減るという理由で夏バテが引き起こされるため
●いつもの主食を玄米にする
●麺類に納豆や卵をトッピングする
●主菜は、豚肉やレバー、赤身の魚を選ぶようにする
といった事から普段の食事にとり入れていただけたらと思います。
本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました(^^)/
管理栄養士 渡辺亜里夏
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